矯正グッズ ①歯ブラシ
矯正を始めて装置がつくと格段に歯磨きがしづらくなるので、矯正用の歯磨き用品を用意したり、普通の歯磨き用品でも独特の使い方をしたりします。
こうしたことはもちろん歯科側から指導があるのが普通ですが、不親切な歯科にかかってしまうと「きれいに磨いてくださいねー」程度で何も指導がありません。
筆者はこれで大変苦労しましたので、そんな歯科が他にないことを祈りつつ、まさかの不親切医院にかかってしまった方向けに備忘録がてらこちらに記載しておきます。
まずは歯ブラシ編です。
1. 良い歯ブラシとは?
良い歯ブラシとは、効率的に歯垢を落とせてきれいに磨ける歯ブラシです。
継続的に使うのでできれば長持ちして、お手頃価格で、手に入れやすいと嬉しい。
ところで歯垢をきちんと落とすには、
①毛先がギザギザでなく、まっすぐにカットされている
②できれば柄がまっすぐ(磨く場所を的確にコントロールしやすい)
であることが条件です。
この画像で言うと一番左ですね。
引用元:良い歯ブラシの選び方【ホームメイト・リサーチ-ドクターマップ】
ところが、ドラッグストア等でお手軽に売られている歯ブラシ…
毛先がギザギザもしくは山形カットで、柄に角度がついてませんか?
もちろん歯医者さんに行けば受付の辺りでいい歯ブラシが売ってるんだろうけど、いちいち買いに行くのはめんどくさい。
また、できれば③毛の固さが選べるものが理想的です。
ブラッシング圧の強い方や歯茎が弱っている方にはやわらかめのブラシが、逆にブラッシング圧が強い方には固めのブラシが適しています。
なので、できれば毛の硬さにバリエーションがあるとありがたい。
ということで、①毛先がまっすぐで、②柄に角度がついていない、③できれば毛の硬さが選べて、④素材はできれば長持ちするもの、⑤ネットで手軽に買えて、⑥できる限りお手頃価格な歯ブラシをいくつかご紹介していきます。
ちなみに画像がないとどんな商品かイメージしずらいと思うのでわかりやすさ重視でAmazonリンクを貼っていますが、これらの商品は歯医者さんやロフト、東急ハンズ、場合によってはドン・キホーテのオーラルケアグッズコーナーにも置いてあったりします。
一度手に取って見てみたいという方は、上記のお店へどうぞ。
2. タフト24歯ブラシ MS(ミディアムソフト)
オーラルケア用品に特化した会社が作っている歯ブラシです。
ナイロンよりも4.2倍長持ちするPBT素材を使用しているそうで、他の歯ブラシと比較しても断然モチがいいのが特徴です。
カラフルで洗面台が明るくなる上、キャップつきタイプもあるので持ち運びにも便利ですし、毛の硬さが六種類あって自分に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
一本100円程度でこのクオリティなので、筆者はこちらのMS(ミディアムソフト)を使用しています。
毛の硬さは六種類ありますが個人的には全体的に少し硬めの作りかなと思うので、最初は自分が欲しい硬さより一段階やわらかいものをお勧めします。
ちなみにこちらの会社では乳児~幼児のお子さん向けブラシや、口内の小さい女性向け小さめブラシなども出しています。
女性の場合、上記よりもヘッドと柄が小さいこちらの方が良いかもしれません。
3.Ciメディカル Ciベーシック歯ブラシ
歯科材メーカーのCiメディカルさんが出している歯ブラシです。
歯科材専門メーカーの商品ということで安心感がありつつ、一本50円強と大変安価です。
上記のブラシと同じく長持ちPBT素材を使用しており、毛の硬さもふつうとやわらかめの二種類があります。
シーアイ 【歯ブラシ】【20本入】歯科医院専用 Ci ベーシック 歯ブラシ 20本入 (1セット 超先細+ラウンド毛 M 5色アソート)
- 出版社/メーカー: Ciメディカル
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
上記より少しコンパクトなヘッドのこちらのタイプもあります。
個人的には上のタフト24がしっかり密度高めの毛なのに対し、こちらは少し密度低めでやわらかめかな?と思いました。
4. 福田ブラシ工業 日本製 歯科医院向けブラシ
こちらも歯科医院向けのブラシです。
一本60円と安いのですが、ブラシの毛が硬めに感じました。心なしか毛がへたるのも早かったような…毛の素材は不明です。
硬めが好き、衛生面が気になるので早めに取り替えたい、という方にお勧めです。
5. 電動歯ブラシ
電動歯ブラシといえば、現在フィリップスのソニッケアー、パナソニックのドルツ、ブラウンのオーラルBが三強で、ブラウンのオーラルBのみ丸型ブラシなのが非常に特徴的です。
筆者が使ったことがあるのはソニッケアーとオーラルBですが、ソニッケアーは音波ブラシで大き目ヘッドで軽い磨き心地、ドルツは丸型ブラシがかなりパワフルに動いて音・振動もかなりのものですがしっかり磨いた感覚が残ります。
ブラウン オーラルB 電動歯ブラシ PRO2000 D205232MXBK ブラック
- 出版社/メーカー: ブラウン(BRAUN)
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
これらはどれもエントリーモデルですが5,000円~6000円、上位モデルになると約2万円ほどします。
個人的には純正替えブラシが800円程度などランニングコストが高めなのと、持ち歩きに不便(矯正中は外で歯磨きすることも多いです)なため、無理して電動歯ブラシに移行することはないかな?と思います。
確か電動歯ブラシでも普通の歯ブラシでも、適切なブラッシングをしていれば効果は特に異ならないというような研究があったかと思うのですが…。気になる方は探してみて下さい。
ちなみに持ち運び用の電動歯ブラシもありますが、充電が面倒なのと、やはり通常版に比べてパワーが落ちるものが多いようです。
はじめに、歯科選びの方法について
1.歯科選び ①「いい歯科」が何かは人による
矯正を考えている方が恐らく一番知りたいであろうことは、「良い歯科の見分け方」だと思います。
しかし、何をもって良いとするかは人それぞれ。得意な技術、費用、アクセス、営業時間…その他諸々の要素があり、どれを重視するかは人によりけりです。
一方、誰もが嫌がる歯科・歯科医は共通しています。
技術がない(これが最悪です)、態度が高圧的、全然予約が取れない、こういった歯科を好んで選ぶ人はいません。
2.歯科選び ②「地雷歯科」を避ける
そこで、歯科選びの際にはまず「万人が嫌がるような歯科」を見分け、徹底的に避けることをお勧めします。
「そんなの当然じゃない」と思われる方も多いでしょうが、患者、つまり収益源になりうる初診の人にひどい対応をする歯科は普通ありません。
(仮にあったとしても、その時点ですぐさま候補から外れるので論外です)
ここで「地雷歯科」とは、「一見よさそうに見えるけれど、実は万人が避けるような歯科」を指します。
ほとんどの人にとって歯科・矯正治療は未知の世界です。
ですから費用や矯正予定期間の相場もわかりませんし、歯科の良し悪しを見抜けるとは限りません。
また、上述のように歯科にとって問い合わせをしてきた人や初診の人は未来の患者様、つまり収益源かもしれず、そこで杜撰な対応や粗雑なふりは見せません。
そこで、このブログでは患者側から見て「こんな歯科はやめた方がいい」というチェックポイントを次回から書いていこうと思います。
3.歯科選び ③「自分にとって良い」歯科を見つける
ここまできてやっと自分にとって好ましい歯科を選べます。
先生との相性、お金の問題、通いやすさなどを考慮して、是非納得のいく歯科選びをして下さい。
矯正治療は年単位の長期に及ぶものなので、個人的には費用はもちろんのこと、先生との相性や通いやすさ(立地・営業時間・予約の取りやすさ)を充分お考えになることをお勧めします。
更に盲点だったなと思うのは待ち時間です。
「え、歯医者なんて普通予約制なんだから待ち時間なんてあるの?」という方もおられるかもしれませんが、歯科によってはあります。
また、受付~治療開始までの待ち時間はもちろん、治療後~お会計までにも時間がかかる歯科もあります。
もし初診などで実際に歯科へ行くことがあれば、ちょっと意識して見てみてもいいかもしれません。
ちなみに、通いやすさについて歯科が本当のことを言うとは限りません。
全然予約が取れないのに「予約とれますよ」、待ち時間について「普段はこんなにお待ちいただかないんですけど」と言われてもすぐに信用していいかは考えものです。
矯正のリスク
仮に成功したとしても、矯正にはリスクがあります。
しかし、自分の体験やインターネット上の患者の意見から、個人的にはこれらが患者側にきちんと伝えられることはあまりないように思います。
もしかしたら医院の方では「そんなの当たり前だから言わなくてもわかるでしょう」というスタンスなのかもしれませんが(実際そのような対応をされたという体験談をいくつか読みました)、患者にとっては未知の世界です。
そこで、筆者が感じたリスクをいくつか列挙します。
残念ながらしっかりとした医学的知識がなく、各リスクやメカニズムの説明はできないので、気になったものがあれば是非検索するなどして調べてみて下さい。
1. 歯根吸収
多分一番有名なリスクかもしれません。
歯茎の奥に埋まっている歯の根が短くなり、最悪の場合は歯がぐらぐらになります。
2. 歯肉退縮
要するに歯茎が下がることです。
一度下がった歯茎は基本的に元に戻りません。
3. ブラックトライアングル
歯肉が下がったことで歯茎と歯と歯の間に隙間ができてしまい、それが黒い三角形(▼)に見えます。
歯肉は一度下がると戻らないので、基本的には治りません。
できてしまった場合、歯の表面を少し削ってその間を矯正治療で詰めると少しましになるようです。
4. 虫歯、歯肉炎、歯周炎
装置がついて歯磨きが難しくなることで、磨き残しができてしまうと起こります。
装置付近の虫歯は見つけづらく危険です。
5.顎関節症
矯正治療で適切な咬み合わせと大きく異なる咬み合わせにする治療が行われた場合、顎関節症発症の一因になることもあるようです。
注意事項
このブログをお読みになる際には、以下の注意事項にご注意下さい。
・当ブログは、矯正を失敗した一患者である筆者が自らの体験を患者の立場で記載しています。
・筆者には医学・歯学・矯正治療についての医学的知識は一切ありません。
・よって、ブログ内には医学的に見れば正しくない表現や誤りなどもあるかと思います。
・あくまで「矯正どころか歯について全くよく知らない一患者が書いた体験記・意見」としてお読みください。
・当ブログの内容の正確性は一切保証できません。
もちろんできる限り正確かつ客観的に書いていきますが、どうしても理解や表現が正確でない部分が出てくるかと思います。どうぞご了承ください。
歯と身体、歯は全身に影響する
「仮に矯正を失敗したって、歯が悪くなるだけじゃないの?」
もしかしたらそうお考えの方がいらっしゃるかもしれませんので、歯(矯正)と全身の関係についてお話します。
1. 「矯正」で調整するのは歯並びだけではない
「歯列」矯正といいますが、実際には歯列を綺麗にするだけではありません。
かみ合わせや発音・食事への支障など、矯正ではいろいろな要素が考慮されゴールが設定されます。
その中で、矯正治療では純粋に歯だけではなく、直接・間接に顎や歯肉(歯茎) 、舌などに力を加えたり、作用していきます。
結果として、矯正治療は口内のほとんどの器官に影響を与えることになります。
2. 歯や顎に人の力を加えるとどうなるか
では、そうして歯をはじめ顎などに人の手を加えるとどうなるでしょうか。
成功した場合は綺麗な歯並びとなり、何も問題ありません。
一方、失敗して歯並びが不適切な状態になった場合、まず咬み合わせがおかしくなります。そして咬み合わせがおかしくなると、頭痛・肩こり・腰痛などの症状が出てきます。
(筆者は医師ではなくこのメカニズムについて正確に説明できないのでここには記載しませんが、ご興味のある方はどうぞ検索してみて下さい。)
また、矯正に限らず入れ歯を使用するお年寄りが、適切な入れ歯に変えた後に腰痛などが改善され歩行がしっかりしてきた等の治療結果もあるようです。
更に、メカニズムはともかく現実問題としても、矯正に成功された方が長年の肩こりや頭痛から解放されたと書いておられたり、逆に矯正に限らず間違った歯科治療を受けた方が不定愁訴を訴えていたりします。
歯が全身に影響することは、医学的見地からも経験的にも明らかです。
はじめに
はじめまして。
このブログは、矯正を失敗した人が綴る矯正検討中の方向けブログです。
筆者は矯正に失敗し、お金と時間、それから何より大切な歯と身体の健康を失ってしまいました。
(歯の矯正に身体全体の健康が関係あるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、歯の状態は全身に影響します。これについても後ほど書いていければと思います。)
このブログの目的は、「矯正を考えている人に、少しでも多くの実例を知って欲しい」ということにあります。
何かを始めるとき、あらゆる角度から情報を収集して、メリット・デメリットを判断した上で行うと思いますが、矯正に関して調べた際出てくる情報の八割は医院側からの情報です。
もちろん個人の矯正ブログ、多数の人が参加する掲示板のスレッドなどもありますが、医院が提供する情報に比べて格段に少ない。医院のウェブサイトを運営しているのは歯科医師なので、矯正知識がない患者側の目線に立って十分な情報が公開されているとは必ずしも言えません。
また、「矯正してよかった」という話は出てきても、「矯正に失敗した」「矯正は成功したけどこんなデメリットがあった」というのはあまり見かけません。
仮に見かけたとしても、失敗というのは大変ショックなもので多くが感情的だったり、主観的で客観的な情報が不足していたりします。
またデメリットが書かれている場合でも、多くが掲示板等で軽く触れられている程度で、それは具体的にはどういうデメリットなのか、どうして起こるのかなど突っ込んだ話が書かれていることはほぼありません。
ですので、このブログでは少し長文になってでも、矯正のメリットだけではなくデメリットを書いていきたいと思います。
更に、「歯列矯正」の失敗についてだからこそ書いておきたいというのもあります。
たとえば風邪でハズレ医院にかかってしまったとしても、再度別の医院に行けばいいだけですし、風邪程度なら再度他へかかるまでしんどい思いをすることはあっても死ぬことは普通ありません。
お金と時間が無駄になったな、気分悪い思いをしたな、その程度で済みます。
でも、矯正はそうはいきません。
時間も年単位でかかりますし、何十万、百万円といった単位のお金を失うことになりますが、一番大事なのは歯への負担です。
矯正治療で歯を動かすと、それだけ歯に負担がかかります。具体的に言うと、歯根吸収が起きたり、歯根が露出してしまったり、また治療の一環として歯を削ることもあります。
歯はその他の身体の部分と違い、こうしたことが起きてしまったらもう二度と元には戻りません。そして、歯は全身に影響する重要なパーツです。
だからこそ、本当に慎重になってほしいのです。
歯並びが綺麗なのは素晴らしいことですし、特に歯並びが綺麗ではない場合、綺麗な歯に憧れる気持ちは大変よくわかります。
矯正は時間がかかるから早く始めたい、それもわかります。
でも、大事なことだからこそ慎重になってほしいし、一度失敗したら取り返しがつきません。
矯正を考える方の情報収集に、このブログが何らかのお役に立てればそれ以上に嬉しいことはありません。