矯正のリスク
仮に成功したとしても、矯正にはリスクがあります。
しかし、自分の体験やインターネット上の患者の意見から、個人的にはこれらが患者側にきちんと伝えられることはあまりないように思います。
もしかしたら医院の方では「そんなの当たり前だから言わなくてもわかるでしょう」というスタンスなのかもしれませんが(実際そのような対応をされたという体験談をいくつか読みました)、患者にとっては未知の世界です。
そこで、筆者が感じたリスクをいくつか列挙します。
残念ながらしっかりとした医学的知識がなく、各リスクやメカニズムの説明はできないので、気になったものがあれば是非検索するなどして調べてみて下さい。
1. 歯根吸収
多分一番有名なリスクかもしれません。
歯茎の奥に埋まっている歯の根が短くなり、最悪の場合は歯がぐらぐらになります。
2. 歯肉退縮
要するに歯茎が下がることです。
一度下がった歯茎は基本的に元に戻りません。
3. ブラックトライアングル
歯肉が下がったことで歯茎と歯と歯の間に隙間ができてしまい、それが黒い三角形(▼)に見えます。
歯肉は一度下がると戻らないので、基本的には治りません。
できてしまった場合、歯の表面を少し削ってその間を矯正治療で詰めると少しましになるようです。
4. 虫歯、歯肉炎、歯周炎
装置がついて歯磨きが難しくなることで、磨き残しができてしまうと起こります。
装置付近の虫歯は見つけづらく危険です。
5.顎関節症
矯正治療で適切な咬み合わせと大きく異なる咬み合わせにする治療が行われた場合、顎関節症発症の一因になることもあるようです。