矯正、失敗しました

歯列矯正に失敗した人が送る、矯正を考える人向けブログ。医学的正確性は保証できません。

はじめに

はじめまして。

このブログは、矯正を失敗した人が綴る矯正検討中の方向けブログです。

筆者は矯正に失敗し、お金と時間、それから何より大切な歯と身体の健康を失ってしまいました。
(歯の矯正に身体全体の健康が関係あるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、歯の状態は全身に影響します。これについても後ほど書いていければと思います。)

 

このブログの目的は、「矯正を考えている人に、少しでも多くの実例を知って欲しい」ということにあります。

何かを始めるとき、あらゆる角度から情報を収集して、メリット・デメリットを判断した上で行うと思いますが、矯正に関して調べた際出てくる情報の八割は医院側からの情報です。

もちろん個人の矯正ブログ、多数の人が参加する掲示板のスレッドなどもありますが、医院が提供する情報に比べて格段に少ない。医院のウェブサイトを運営しているのは歯科医師なので、矯正知識がない患者側の目線に立って十分な情報が公開されているとは必ずしも言えません。

また、「矯正してよかった」という話は出てきても、「矯正に失敗した」「矯正は成功したけどこんなデメリットがあった」というのはあまり見かけません。

仮に見かけたとしても、失敗というのは大変ショックなもので多くが感情的だったり、主観的で客観的な情報が不足していたりします。

またデメリットが書かれている場合でも、多くが掲示板等で軽く触れられている程度で、それは具体的にはどういうデメリットなのか、どうして起こるのかなど突っ込んだ話が書かれていることはほぼありません。

ですので、このブログでは少し長文になってでも、矯正のメリットだけではなくデメリットを書いていきたいと思います。

 

更に、「歯列矯正」の失敗についてだからこそ書いておきたいというのもあります。

たとえば風邪でハズレ医院にかかってしまったとしても、再度別の医院に行けばいいだけですし、風邪程度なら再度他へかかるまでしんどい思いをすることはあっても死ぬことは普通ありません。

お金と時間が無駄になったな、気分悪い思いをしたな、その程度で済みます。

でも、矯正はそうはいきません。

時間も年単位でかかりますし、何十万、百万円といった単位のお金を失うことになりますが、一番大事なのは歯への負担です。

矯正治療で歯を動かすと、それだけ歯に負担がかかります。具体的に言うと、歯根吸収が起きたり、歯根が露出してしまったり、また治療の一環として歯を削ることもあります。

歯はその他の身体の部分と違い、こうしたことが起きてしまったらもう二度と元には戻りません。そして、歯は全身に影響する重要なパーツです。

だからこそ、本当に慎重になってほしいのです。

 

歯並びが綺麗なのは素晴らしいことですし、特に歯並びが綺麗ではない場合、綺麗な歯に憧れる気持ちは大変よくわかります。

矯正は時間がかかるから早く始めたい、それもわかります。

でも、大事なことだからこそ慎重になってほしいし、一度失敗したら取り返しがつきません。

矯正を考える方の情報収集に、このブログが何らかのお役に立てればそれ以上に嬉しいことはありません。